雑誌WOOD No.188から
読者からの質問に対して、WOOD編集部で回答しているものです。
Q:
テーブルソーにおけるRiving-Knife(以後割刃という)とSplitterはどうちがう?
左が割刃、右がSplitter
すでに皆さんご存知の内容ですが、最後のUL認定について触れていましたので紹介します。
A:
目的は割刃もSplitterも同じで、リッピング(縦挽き)した後の2枚の材料がブレードを締め付けたり、回転に巻き込まれたりするために、ブレードのすぐ後ろにこれらを設置し、2枚の材料がブレードを締め付けないようにします。このことでキックバックを防ぐことができます。
割刃とSplitterの違いは、割刃の場合はブレードに連動して割刃も上下します。しかもブレードよりほんのわずか低い高さを保っています。それ故、リッピングだけならどちらも同じ機能ですが、溝堀等で端まで削らない場合は、Splitterの場合は取り外さないとテーブルソーを使えませんが、割刃の場合はそのままの状態で溝堀が可能となります。
ULが2008年1月から紹介される新しいテーブルソーのUL認定のための必要条件を作ったので、すぐにテーブルソーとしての割刃は必須条件となるでしょう。
既存のモデルに関しては、2014年までは割刃でなくとも許されます。
ULについては、アメリカ国内における安全規格の最高権威であり、このUL認定を受けているか(ULマークが機器に付いているかどうか)どうかで消費者は安全度を判断できるし、事業所がメーカに発注する時にUL認定が条件の場合は、部品としてUL認定品を使用しなければ製品を納入することができません。
ULについては、以下を参照
https://japan.ul.com/faq-landing/1-1-ul%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%83%BBul%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E5%85%A8%E8%88%AC/
|